デシネの音楽コラム"complesso"
『 complesso 』は、ディスク・デシネ・スタッフによる音楽コラムです。
普段、ショップで紹介&販売しているステキな音楽達を、いつもとは違った視点で、
あるいは新しい切り口で、軽快な文章に乗せて紹介してしまおうと言う
(願望の元にスタートした)読み物ページです。
もちろんスタッフそれぞれの感覚やセンスによる編集ですので、
人それぞれ/十人十色な内容になるかと思います。
ので皆様もあまり肩肘張らずにお楽しみ頂ければ幸いです。
特に細かいルールを設けている訳ではありません。
もしルールがあるとすれば、それはディスク・デシネのポリシーと全く同じ、
『自分の大好きな音楽』を取り上げる事です。
ショッピングの合間にでも、気楽にお楽しみ下さい ...
あ、もし気に入ったのがあったら、是非ともご購入下さいネ!
ささやかなお願いデス ...
ディスク・デシネ 代表 丸山 雅生 (2008.05.17)
○C09.『亜細亜通信 vol.1』 by 小田
○C08.『2010...(手前味噌版)』 by 丸山
○C07.『2010...(通常版)』 by 丸山
○C06.『2009...(手前味噌版)』 by 丸山
○C05.『2009...(通常版)』 by 丸山
○C04.『うちカフェ』 by 橋田
○C03.『2008』 by 丸山
○C02.『雨』 by 橋田
○C01.『青メロ(その1)』 by 丸山
音楽コラム"complesso"#9
"アジアの音楽"と聞いて皆様はどのような音楽を想像しますか?シタールやタブラを用いた民族音楽?もしくは日本の音楽市場でも人気の高いK-POPのアイドル達?もちろんアジアの民族音楽や、K-POPアイドル達の音楽も"アジアの音楽"です。そしてそういう音楽の方が世間一般的には"アジアの音楽"としての認知度は高いはずです。
ただそれは"アジアの音楽"のほんの一角にすぎません。日本でも様々な音楽が生まれているように、きっと認知度は低くても様々なジャンルの素晴らしい作品が日々生まれ続けているはずなのです。(これは世界中に関して言えますが)
ディスク・デシネでは"素敵な音楽との出会い"を日々追い求めている訳ですが、"アジアの音楽"もその例外ではありません。"素敵な音楽"を追い求めた結果、出会った音楽がたまたまアジアの音楽だったというだけのことなのですが、僕らが知らないだけでアジアにも素晴らしいアーティストが沢山いるんだなぁと日々感動させられます。
と言う訳で今回は、「アジアにも素晴らしいアーティストがいっぱい居ますよー!」と言うコトをお伝えすべく、ディスク・デシネがオススメするアジアの素敵な音楽を国ごとにご紹介させて頂こうと思います。僕の紹介文はさておき、是非いろいろ試聴してみてくださいね。
(1.) アディティア・ソフィアン - クワイエット・ダウン (production dessinee)
たった一人、"弾き語り"というとってもシンプルな手法で吹き込んだ作品。良いメロディと素敵な歌声、この二つだけで感動を与えてくれる名作です。祝・日本盤リリース!
(2.) Endah N Rhesa - Look what we've found (Endah N Rhesa)
こちらは夫婦二人で吹き込んだ作品。どこまでも爽やかなアコースティックポップですが、Endahのキュートなボーカルとそれに応え歌うようなRhesaのベース、ふたりの息ピッタリなアットホームな雰囲気が素敵です。
(3.) Mocca - Colours (Beatball Records)
お次は4人組。瑞々しく溌剌としたサウンドが素敵ですが、何と言ってもボーカルArinaの透き通るような歌声が素晴らしいです。韓国ではCMに起用されたりと、実は本国以上に人気があるとか無いとか...。
(3.)Maliq & D'essentials - Mata hati telinga (Organic Records)
Maliq & D'essentials - The Beginning of a beautiful life (Organic Records)
さらに増えて7人組。都会的なグルーヴとどこか青さの残るピュアな感じがたまりません。そしてジャケットのこだわり様が凄い。全てにおいてハイセンス過ぎません?衝撃的!
(5.) スウィッシー - シー・スマイルズ (production dessinee)
"プロダクション・デシネ史上最高の歌声"。昨年の来日時には生で聴けて本当に感動しちゃいました。リクエストしたオーストラリアのバンド"Frente!"のカバーを演ってくれたのは嬉しすぎました。
(6.) The Camerawalls - Bread and circuses (Lilystars Records)
ここに挙げているどの作品よりも"アジア"な雰囲気は感じさせないかも。中性的な歌声も素敵な、驚くほどに洗練された極上ポップスでスッゴイんですこのバンド。
(7.) Estrella - ST (2007) (Laguna Music)
青く清々しい名曲「Stay」がスゴい。これをキライな人っているんでしょうか...?惜しくも解散してしまっていますが、Liyanaちゃんのソロ活動も着々と進行中だそうで楽しみです。
(8.) Yuna - Decorate (Yuna Room Music)
スカーフを現代風にスタイリッシュに着こなしてしまう姿からも垣間見れる、異国情緒と洗練された都会のセンスを併せ持つ彼女。切ないメロディと透き通るような歌声が心に響きます。
(9.) Yeongene - Me and my burt (Beatball Records)
ブロッサム・ディアリーを敬愛してやまないと言う彼女のウィスパーボイスと、お馴染みバカラックの素敵なメロディの融合。悪くなる訳無いです。マリ・ペルセンの韓国盤ライナーを彼女が手掛けたというのも納得。
(10.)Julia Hart - Hot Music (Stone Age)
韓国から届いたグラスゴーサウンド?な音を聴かせてくれる彼らは、韓国のTeenage Fanclubとも呼ばれているそう。キラキラしたギターと胸キュンメロディがあれば、国なんて関係無く素敵な音楽になるんです。
(11.) The Black Skirts - 201 (Doggy Rich)
もうジャケットから何からインパクトのかたまり!「こんなバンド他にいますか?」って聞かれたら、確実に「居ませんっ」と答えます。スゴイ!製作中の新作にも期待大。
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いかがでしたか?恐らくどれも皆様が持っている"アジアの音楽"のイメージとは違っていたのではないでしょうか?
アジアには知られていないけどこんなに素敵な作品があるんです。
さて、これだけ紹介しておいて言うのも何ですが実はこれらの作品はアジアである必要は一切無いんです。どこの国、いつの時代に鳴っていようと素晴らしいそんな音楽達なんです。そして本当に嬉しいのは、これらも"氷山の一角"に過ぎないと言うコト。きっと今も素晴らしい音楽が生まれている、もしくは過去に吹き込まれた素敵な音楽がどこかに眠っている。そう思うと楽しいですよね。次回はいつになるかわかりませんが、今後もアジアの素敵な作品をドンドン紹介して行きたいと思いますので「亜細亜通信 vol.2」にご期待下さい!
ディスク・デシネ / 小田 裕樹 (2011.02.11)
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