特集Special Topics06: 『フレンチ・グルーヴ (French Groove)』
"フレンチ・グルーヴ"... って何?
自分で言うのも変だけど、たぶんそんな言葉や定義は実際には無いと思う。少なくとも、ディスク・デシネがオープンした2002年には、そんな区切りでレコードやCDを扱っているお店は、ここ日本はおろか、世界中探しても無かったように記憶しています。そんな訳で、当時、得体の知れない1960 年~90年代までのフレンチ物に溢れかえっていたディスク・デシネのレコード棚を区切る為、勝手に僕が使い始めた便利キーワードこそが、この"フレンチ・グルーヴ"なのです。"
フレンチ・ポップスでもない、かと言ってシャンソンとも言えない、フレンチ・ジャズと言うには、独特のクロスオーヴァー感(これがエスプリって奴?)に彩られている。でもって、甘~い言葉の割には演奏がちょっと"クロ"かったり、ジャケットに写るメンバーは黒人ばかり、あるいはジャケットと音が良い塩梅にリンクしない、カラフルなジャケ付きの7'盤しか存在していない謎盤が妙に多いとか... イチイチこんなの"ジャンル分け"なんて出来ません。よね?
例えば、日本では、自国のマイナーな格好良いレコードや、国内録音の作品、日本企画でのみ発売されている作品を称して"和モノ"なんて、言ったりしますね。感覚的には近いのかも知れませんが、そこはフランス、ヨーロッパ最大の文化大国の一つにして、様々な人種が集う大国で吹き込まれる音楽は、当然の如く奥深く、その数も半端じゃないのがレコード好きにはとっては楽しいところ。掘っても掘ってもまだまだ出て来る謎盤の数々を、掘り尽くせる日なんて来るのでしょうか?... いや、来ませんネ... 確実に。
そんな、奥の深い"フレンチ・グルーヴ"のディープな世界。もちろん"超"が付く程のお宝&激レア盤から、お手頃&内容充実の定番"フレンチ・グルーヴ"まで、色々とありますが、最近は本国・フランスでも盛んな、"再発/復刻"諸作も充実しています(フレンチ"レア"グルーヴと言う括りなっているようです...)。ので、まずはこの辺りからソロ~りと、その豊かな世界に触れ始めてみては如何でしょうか?
"物足りなくなって来たら?そりゃアナタ、ディスク・デシネのサイトで毎日のように追加/更新される新入荷をチェックするしか無いでしょう!自慢じゃないけどウチのウェブ、本国のディーラー達にも毎日チェックされてるらしいです...
... フランスだからってフレンチ・ポップス、シャンソン、はたまたエレクトロだけじゃないんです。知られていないと言うだけで、色々と濃いモノが眠っているんです... たぶん。
(丸山 雅生 / 2009.05.16)
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